新人介護職員として介護現場に入って、最初に必要になるのは慣れることです。仕事に慣れることも大事ですが、職場の人に慣れることもまた大切。実際に、介護の仕事を離職する理由で最も多いのが、職場の人間関係です。つまり、せっかく就職した職場で、長く働き続けていくためには、職場の同僚や先輩などと良好な関係を築く必要があるといえるでしょう。人は、慣れない環境が非常に苦手であり、そこではストレスをため込みがちです。しかし、一人で抱え込んでいては解決は難しいため、チームとして支えあう環境が確実に必要になります。
また、自分らしくいられるために、職場以外に居場所を持つことが大事です。これは、自分の職場で煮詰まってしまったときに、一度外に目を向けるためのものとなります。職場以外の居場所や横のつながり、ネットワークがあると救われることが多くなるのです。同じ介護職員であれば、共感できる部分も多く、悩みやストレスを解消しやすくなるため、介護福祉士同士の集まりや研修会などに参加することが適しているといえるでしょう。単に同情するだけでなく、共感してくれる人がいる場所が、自分自身の居場所だと考え、そういう場所を探しておくことが重要です。
そして、まずは、自分のことに関して共感を求めるのではなく、相手に自分の共感の態度を示すことが大切になります。それは、職場内でも同じです。自分から同僚や先輩に対して勇気をもって話すことが第一歩になります。さまざまな悩みや抱えているストレスに向き合っていくためには、自分一人ではなく、誰かの力を借りることが重要です。