介護職員のストレスとしては、まず肉体的負担が挙げられます。身体の大きな人や重い人を抱えることにより、腰痛に悩まされてしまうことがあります。また、夜勤のある場合だと、不眠になりやすく、その結果体調を壊してしまうことも少なくありません。腰痛の解消法としては、ストレッチやトレーニングが効果的です。適度に身体を動かすことや筋力強化することが、腰痛の改善に繋がります。床にある物を拾う時には腰を曲げずに足を曲げるなどして、腰を痛めないように注意することも大切です。夜勤による不眠の解消法としては、帰宅する時に強い光が目に入らないようにサングラスをかけたり、寝る時には遮光カーテンや雨戸を閉めて、部屋を真っ暗にすると、熟睡しやすくなります。
また介護職員は、精神的負担を感じることも多くあります。その原因は、利用者とのコミュニケーションが取りづらい場面があるからです。また、認知症の方を介護するときに、暴言や暴力を受けたり、予想できない行動に対応したりしなければならないため、負担を感じます。解消法としては、利用者がどんな人で何を考えているのか理解することです。それによって信頼関係を築きやすくなります。また、認知症という病気について深く知ることで、暴言などを受け止めることができるようになり、ストレスが軽減されます。介護施設は、利用者の方々が安心感を持てる環境でなければなりません。そのためには、介護職員が心身共に健康な状態でいるように、ストレスをうまく解消することが重要です。